16. その人に、「それはお困りですね。 でも神様が、祝福してくださいますよ。 暖まって、お腹いっぱい食べてください。 では、さようなら」と言うだけで、実際に何もしないなら、そんな信仰が何の役に立つでしょう。
17. これでわかるように、信仰を持っていると言う人は、それを善行によって証明しなければなりません。 そうでなければ、信仰は死んだも同然で、全く無用の長物です。
18. ある人が、こう言っています。 「神様に近づく道は信仰以外にないと主張する人よ。 私はあえて、行ないも同様に重要だと言いたい。 そうでなければ、自分に信仰があるかないかを、どうして証明するのか。 しかし私は、私の行ないを見る人々に、私の信仰を理解させることができる。」
19. 信じればそれで事足れりと考える人が、まだいるでしょう。 あなたは、神様はただ一人だと信じていますか。 よろしい。 しかし、覚えておきなさい。 悪魔も、そう信じて疑わないのです。 そのために、身の毛もよだつ思いで恐れているのです。
20. ああ、あなたは、なんと愚かであわれな人でしょう。 神様の命令を実行しなければ、「信じる」ことなど、全くむだであることを、いつになったら悟るのですか。 良い行ないをしてはじめて、信仰は本物と言えるのです。