マルコによる福音書 9:24-34 リビングバイブル (JLB)

24.  「信じます、信じますとも! ああ、どうか不信仰な私をお助けください。」

25.  人だかりが、だんだんひどくなるのを見て、イエスは悪霊をしかりつけました。 「聞くことも言うこともできなくさせる霊よ。 さあ、この子から出て行きなさい! 二度と戻って来てはいけない!」

26.  すると悪霊は大声をあげ、もう一度少年を激しくひきつけさせて出て行きました。 少年はぐったりとなり、まるで死んだように動きません。 人々はざわつき始めました。 「おい、死んでしまったぞ」というささやきも聞こえます。 

27. ところが、イエスが少年の手を取って起こされると、彼はぱっと立ち上がり、すっかり元気になりました。 

28. あとで、家に入り、ほかにはだれもいなくなった時、弟子たちはイエスに尋ねました。 「どうして私たちには、あの悪霊を追い出せなかったのでしょう。」

29.  イエスは、「こういうことには、特に祈りが必要なのです」とお答えになりました。

30.  一行はそこを去り、ガリラヤを通って行きました。 イエスは、できるだけ人目につかないように心を配っておられました。 

31. なるべく多くの時間をさいて、弟子たちと語り合い、教育するおつもりだったからです。 「メシヤ(救い主)のわたしは裏切られ、殺され、そして三日目に復活します」と、イエスは教えられました。

32.  しかし弟子たちには何のことやら、さっぱりわかりません。 かといって、イエスに直接その意味を尋ねるのも、なんだかこわかったのです。

33.  カペナウムに着き、泊まることになっていた家に入ってしばらくすると、イエスが弟子たちに、「ここへ来る途中、何を言い合っていたのですか」とお尋ねになりました。

34.  弟子たちは顔を真っ赤にして、うつむいてしまいました。 実は、だれが一番偉いかと言い合っていたからです。

マルコによる福音書 9