7. まだ小さい魚が少しばかりあったので、これも同様に祝福してから、人々に配るよう弟子たちに手渡されました。
10. このあとすぐ、イエスは弟子たちと舟でダルマヌタ地方へ向かわれました。
11. その地方のパリサイ人たちはイエスが来られたと知り、議論をふっかけてやろうと、勇んでやって来ました。 「奇蹟を見せたらどうだい。 天に不思議なしるしが現われでもしたら、あんたを信じようじゃないか。」
12. このことばに、イエスは思わず、ため息をおつきになりました。「とんでもありません。 いったいどれだけ奇蹟を見れば気がすむのですか。」
13. イエスは彼らを残して、また舟に乗り、湖の向こう岸に渡られました。
14. ところが、弟子たちがうっかり、出発前に食べ物を用意するのを忘れたので、舟の中にある食べ物といえば、一かたまりのパンだけでした。
15. まだ湖上にいた時、イエスは弟子たちに、厳粛なお顔で、「ヘロデ王とパリサイ人たちのイースト菌に気をつけなさい」と言われました。
16. 弟子たちは、「先生は、なぜあんなことをおっしゃったんだろう」と首をかしげましたが、結局、パンを持って来なかったからだろうということに、話が落ち着きました。
17. 弟子たちが「ああでもない、こうでもない」と言い合っているのを聞いて、イエスは言われました。 「いや、そんなことではありません。 まだわからないのですか。 なんて物わかりの悪い人たちでしょう。
18. ちゃんと、目も耳もそろっているのに、見えも聞こえもしないのですか。 何も覚えていないのですか。