マルコによる福音書 7:13-28 リビングバイブル (JLB)

13. あなたがたは自分たちのつくった言い伝えを守るために、神のおきてを破っているのです。 これは、ほんの一例にすぎません。 ほかにも同じような例がたくさんあるのです。」

14.  イエスは、もう一度群衆を呼び寄せられ、「さあ、よく聞いて、その意味を考えなさい。 

15-16. 人は決して外から入る食べ物によって汚されるのではありません。 むしろ内から出て来ることばや思いによって汚されるのです」と言われました。

17.  それから群衆と別れ、家に入られました。 すると弟子たちが、「さっきのおことばは、どういう意味でしょうか」と尋ねました。

18.  イエスはお答えになりました。「こんなことがわからないのですか。 食べ物は人を汚さないということが、そんなに不思議なのですか。」 

19. いいですか。 食べ物は別に人の心に入るわけではないでしょう。 腹に入って、外へ出るだけではありませんか。 こうして、あらゆる食べ物がおきてにかなうきよい物であることを示し、 

20. さらに続けて言われました。 「人の内側から出るもの、それがくせものです。 

21. 肉欲、盗み、殺人、姦淫、 

22. 貪欲、邪悪、あざむき、好色、ねたみ、悪口、高慢、あらゆる愚かさ、それらのものはみな、人の心の中からあふれ出ます。 

23. この内側から出て来るものが、人を汚し、神にふさわしくない者とするのです。」広まるイエスのうわさ

24.  イエスはガリラヤを去り、ツロとシドンの地方に行かれました。内緒の旅行でしたが、いつものように、イエス来訪のニュースは、あっという間に広がってしまったのです。

25.  小さな娘が悪霊に取りつかれて困っていた母親が、うわさを聞いて駆けつけました。 彼女はイエスの前にひれ伏すと、 

26. 娘から悪霊を追い出してくださいと、必死で頼みました。 実は、この女はスロ・フェニキヤ人で、ユダヤ人から見れば、「軽べつすべき外国人」でした。

27.  イエスは女に言われました。 「わたしはまず、同胞のユダヤ人を助けなければなりません。 子供たちのパンを取り上げて、小犬に投げてあげるのはよくないことなのです。」

28.  「おっしゃるとおりでございます。 でも先生、食卓の下の小犬だって、子供たちのパンくずは食べるではありませんか。」

マルコによる福音書 7