マルコによる福音書 6:43-44-51 リビングバイブル (JLB)

5.  こうして、人々の不信仰のために、ほんのわずかの病人に手を置いて治されただけで、そこでは何一つ大きな奇蹟を行なえませんでした。 

6. イエスは、自分を信じようともしないナザレの人たちの態度に、驚かれました。このことがあってから、イエスは付近の村々を巡り歩いて、お教えになりました。 

7. また、十二人の弟子を呼び、悪霊を追い出す力を与えると、二人ずつ組にして送り出されました。 

43-44. その場で食事をしたのは、男だけでも五千人はいました。 あとで草の上のパンくずを拾い集めると、なんと十二のかごにいっぱいでした。

45.  それからすぐ、イエスは弟子たちに、舟に戻り、先にベツサイダまで行くようにお命じになりました。 あとで弟子たちと落ち合うつもりで、イエスだけその場に残り、群衆を解散させられたのです。

46.  そのあと、イエスは山へ登られました。 祈るためです。 

47. 夜になり、舟に乗った弟子たちは湖の真ん中までこぎ出していましたが、イエスはただ一人、陸地におられました。 

48. ふと、ごらんになると、弟子たちは向かい風と波のためにこぎあぐね、危険にさらされています。 夜明けの三時ごろ、イエスは水の上を歩いて彼らに近づき、そのままそばを通り過ぎようとされました。 

49. ところが、弟子たちは湖上を歩くイエスを幽霊と見まちがい、恐怖のあまり大声をあげました。 

50. 皆が、おびえてしまったからです。 イエスはすぐに、「安心しなさい。 ほら、わたしです。 こわがることはありません」と声をおかけになりました。 

51. イエスが舟に乗り込まれると、風はぴたりとやみました。 弟子たちは訳がわからず、ただぼんやりと座っているだけでした。 

マルコによる福音書 6