マルコによる福音書 5:2-16 リビングバイブル (JLB)

2. イエスが小舟をおりる間もなく、悪霊に取りつかれた男が墓場から走って来て、イエスを迎えました。

5. 昼も夜も、大声でわめき、とがった石で体をかきむしりながら、墓場や山の中をさまよい歩いていました。

6.  この男は、イエスがまだ遠く湖上にいる時からその姿を認め、走って来たのです。 そしてイエスの前まで来ると、いきなり地にひれ伏しました。

9.  イエスが「あなたの名前は?」とただされると、「レギオン(ローマ軍隊の一軍団)だ。 おれたちは大ぜいでこいつに取りついてるんでね」と、悪霊は答えました。

10.  それから、自分たちを遠方へ追い払わないでほしいと、しきりに頼み続けました。

11.  その時たまたま、湖畔に沿った丘の上で、豚の大群がえさをあさっていました。 

12. 悪霊どもは、「おれたちをあの豚の中へやってくれ」と願いました。

13.  イエスが、お許しになると、悪霊はすぐさまその男から出て、豚の中に入りました。 とたんに、二千匹もの群れがいっせいに、がけを駆け降り、湖に飛び込んでおぼれてしまいました。

14.  豚飼いたちは近くの町や村に逃げて行き、この出来事をふれ回りました。 人々は、自分の目で確かめようと、ぞろぞろ出かけて来ました。 

15. たちまちイエスの回りは黒山の人だかりです。 しかも、うわさの男は、ちゃんと服を着、すっかり正気に戻って座っているではありませんか。 人々は恐ろしくなりました。 

16. 初めからこの出来事を目撃していた人たちが、みんなに一部始終を説明しました。 

マルコによる福音書 5