1. イエスが湖のほとりで教えておられると、またもや大ぜいの群衆が集まって来ました。 それでイエスは小舟に乗り、そこに腰をおろして、お話しになりました。
2. イエスが人々に教えられる時には、たとえ話を使うのが普通でしたが、この日の話は次のようなものでした。
3. 「よく聞きなさい。 農夫が種まきをしました。 畑に種をまいていると、
4. ある種はあぜ道に落ちました。 すると鳥が来て、その種を食べてしまいました。
5. 別の種は土の浅い石地に落ちました。 初めは急速に生長した種も、
6. 土が浅いため、根から十分養分を取ることができず、強烈な日差しの中で、すぐに枯れてしまいました。
16-17. 土が浅く石ころの多い地とは、最初は喜んで神のことばを聞く人の心を表わしています。 ところが、そんな地に落ちた種は、根を深くおろすことができません。 だから、初めのうちこそうまくいっても、迫害が始まると、たちまちぐらついてしまうのです。
18-19. いばらの地とは、神のすばらしい知らせに耳を傾け、それを受け入れる人の心を表わしています。 けれども、すぐにこの世の魅力、金もうけの楽しさ、成功欲、物欲のとりこになり、神のことばなどは心からはじき出されて、実を結ぶまでには至らないのです。