2. その日は安息日だったので、イエスに敵対する者たちはみな、イエスの行動に目を光らせていました。 この男の手を治しでもしたら、それをきっかけに逮捕してやろうとたくらんでいたからです。
3. イエスはその男を呼び、会衆の前に立たせられました。
4. それから、敵対する者たちのほうを向いて言われました。 「さあ、答えてください。 安息日に良いことをするのと悪いことをするのと、どちらが正しいですか。 安息日は、いのちを救う日ですか。 それとも殺す日ですか。」しかし、だれも押し黙っています。
5. イエスは、人の不幸に対する彼らの冷淡さ、頑固さを深く嘆き、怒りを込めて見回すと、片手の不自由な男に、「さあ、手を伸ばしてごらんなさい」と言われました。 男がそのとおりにすると、たちどころに治ってしまいました。
6. おさまらないのはパリサイ人です。 すぐ会堂を飛び出し、ヘロデ党の者たち(ヘロデ王を支持する政治的な一派)と、イエスを殺す計画を相談し始めました。
9. イエスは、群衆が岸辺に押し寄せても大丈夫なように、弟子たちに小舟を一そう用意させました。
16-19. 十二人の名前は次のとおりです。シモン〔イエスによって「ペテロ」と名づけられた〕、ヤコブとヨハネ〔ゼベダイの息子で、イエスから「雷の子」と呼ばれた〕、アンデレ、ピリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、ヤコブ〔アルパヨの息子〕、タダイ、シモン〔「熱心党」という急進派のメンバー〕、イスカリオテのユダ〔後にイエスを裏切った男〕。
20. イエスが、泊まっていた家に戻られると、群衆がまた集まって来ました。 まもなく家の中は人でいっぱいになり、食事をする暇もないほどです。
21. これを身内の者たちが聞き、力ずくででも、イエスを家に連れ戻そうとしました。 てっきり、イエスは気が変になったと思ったからです。だれがイエスの兄弟、姉妹か
22. しかし、エルサレムから来ていたユダヤ教の教師たちは、こんなふうにうわさしました。 「やつは、悪霊の王ベルゼブル(サタン)に取りつかれているのだ。 だから、手下の悪霊どもがやつの言うことを聞いて、おとなしく引き下がるのさ。」
23. イエスは、こんなことを言う人々をそばに呼び、だれもがわかるように、たとえを使って話されました。 「どうしてサタンがサタンを追い出せるでしょうか。
24. 内部で分かれ争っている国は、結局自滅してしまいます。
25. 争い事や不和が絶えない家庭は、崩壊するだけです。
26. サタンの場合も全く同じことです。 内部で争っていたら、何もできないばかりか、生き残ることさえできません。