7. 「なんだって! 神様を汚すことばだ。 いったい自分を何様だと思っているのか。 罪を赦すなんて、神様にしかできないことなのに。」
8. イエスはすぐに、彼らが心の中で理屈をこねているのを見抜かれました。 「どうして、そう思うのですか。
12. すると、男はとび起き、床をかかえ、あっけにとられている見物人を押し分けて、出て行ってしまいました。 「こんなことは、見たこともない!」人々は口々に叫び、心から神を賛美しました。
13. イエスはまた湖畔に行き、集まって来た大ぜいの群衆にお教えになりました。
14. 岸辺を歩いておられると、税金取立所にアルパヨの子レビが座っています。 「ついて来なさい。 わたしの弟子になりなさい。」イエスの呼びかけに、レビはさっと立ち上がり、あとに従いました。
15. その夜、レビは、イエスを夕食に招待しました。 その席には、取税人仲間や、評判の悪い人たちも大ぜい招かれていました。 イエスに従う者には、この種の人々も多かったのです。
16. しかし、これを見たパリサイ人(特におきてを守ることに熱心なユダヤ教の一派)のある学者たちは、気持ちがおさまりません。 弟子たちに詰め寄りました。「おまえさんたちの先生は、どうして、こんなくずみたいな連中といっしょに食事をするのか。」
17. 彼らの非難に、イエスはこうお答えになりました。 「丈夫な者に医者はいりません。 病人こそ医者が必要なのです。 わたしは自分を正しいと思っている人たちのためにではなく、罪人を神に立ち返らせるために来たのです。」パリサイ人の非難
18. バプテスマのヨハネの弟子やパリサイ人たちは、断食のおきてを守っていました。 ある時、彼らが来て、「どうして先生のお弟子さんたちは断食しないのですか」と問いただしました。
19. イエスは、こうお答えになりました。 「花婿の友達は、披露宴の席で、ごちそうに、はしをつけなかったり、嘆き悲しんだりはしません。
20. しかし、やがて花婿が彼らから引き離される日が来ます。その時には断食するのです。
21. こう言えばわかるでしょう。 水洗いしていない新しい布で、古い着物の継ぎ当てをしてごらんなさい。どうなりますか。 当て布は縮んで着物を破り、穴はますます大きくなってしまうでしょう。
22. 新しいぶどう酒を古い皮袋に入れることもしません。 そんなことをしたら、皮袋は張り裂け、ぶどう酒はこぼれ、どちらもだいなしでしょう。 新しいぶどう酒には、新しい皮袋が必要なのです。」
23. ある安息日のこと、イエスと弟子たちは麦畑の中を歩いていました。 その時、弟子たちは麦の穂を摘んで、食べ始めました。
24. これを見たパリサイ人たちは、「お弟子さんたちがあんなことをするなんて! 安息日に刈り入れをするのは、おきて違反なのをご存じのはずでしょう」と抗議しました。
27. いいですか。 安息日は人間のためにつくられたのであって、人間が安息日のためにつくられたのではありません。