6. ところが、その場にいた何人かのユダヤ人の宗教的指導者たちの心中は、おだやかではありません。
7. 「なんだって! 神様を汚すことばだ。 いったい自分を何様だと思っているのか。 罪を赦すなんて、神様にしかできないことなのに。」
8. イエスはすぐに、彼らが心の中で理屈をこねているのを見抜かれました。 「どうして、そう思うのですか。
12. すると、男はとび起き、床をかかえ、あっけにとられている見物人を押し分けて、出て行ってしまいました。 「こんなことは、見たこともない!」人々は口々に叫び、心から神を賛美しました。
13. イエスはまた湖畔に行き、集まって来た大ぜいの群衆にお教えになりました。
14. 岸辺を歩いておられると、税金取立所にアルパヨの子レビが座っています。 「ついて来なさい。 わたしの弟子になりなさい。」イエスの呼びかけに、レビはさっと立ち上がり、あとに従いました。
15. その夜、レビは、イエスを夕食に招待しました。 その席には、取税人仲間や、評判の悪い人たちも大ぜい招かれていました。 イエスに従う者には、この種の人々も多かったのです。
16. しかし、これを見たパリサイ人(特におきてを守ることに熱心なユダヤ教の一派)のある学者たちは、気持ちがおさまりません。 弟子たちに詰め寄りました。「おまえさんたちの先生は、どうして、こんなくずみたいな連中といっしょに食事をするのか。」