2. 翌朝早く、日が昇るとすぐ、婦人たちは香料を持って墓へ急ぎました。
3. ところが、気にかかることが一つあります。 どうしたら、あの大きな石を入口から取りのけることができるのでしょう。 道々、そのことばかり話し合っていました。
4. それがどうでしょう。 着いてみると、あの重い石はどけてあり、入口が開いているではありませんか。
5. 中に入ると、右のほうに、白い着物をきた青年が座っています。 婦人たちはびっくりして、息も止まるほどでした。
6. その御使いがおもむろに口を開きました。「そんなに驚くことはありません。 十字架につけられたナザレのイエス様を捜しているのでしょう。 あの方はもうここにはおられません。復活されたのです。ごらんなさい。ここがあの方の遺体があった場所です。
7. さあ、行って、ペテロやほかの弟子たちに、『イエス様はあなたがたより先にガリラヤへ行かれます。 前もって言われたとおり、そこでお会いできるのです』と知らせてあげなさい。」
8. 婦人たちは震え上がり、転がるようにして墓から逃げ帰りました。そして、あまりの恐ろしさに、この出来事をだれにも話すことができませんでした。
9. 〔さて、イエスの復活は、日曜日の早朝のことでした。 最初にイエスにお会いしたのは、マグダラのマリヤです。 彼女はかつて、イエスに七つの悪霊を追い出していただいたことがありました。
12. その日の夕方、二人の弟子がエルサレムから田舎へ向かう道を歩いていました。 そこへイエスが現われましたが、とっさには、だれだか見分けがつきませんでした。 以前とは違った姿をしておられたからです。
13. やっとイエスだとわかると、エルサレムに跳んで帰り、ほかの弟子たちに、この出来事を知らせました。 しかし、だれも二人の言うことを信じませんでした。
14. その後、十一人の弟子たちが食事をしているところへ、イエスが現われ、彼らの不信仰をお責めになりました。 「どうして、わたしが復活したと言う者たちの証言を信じなかったのですか。 全く頑固な人たちです。」
15. それから、こう宣言されました。 「全世界に出て行きなさい。 すべての人々に、このすばらしい知らせを宣べ伝えるのです。
16. 信じて、バプテスマ(洗礼)を受ける者は救われます。 しかし、信じない者は、罪に定められます。
17. 信じる人々は、わたしの権威によって悪霊を追い出し、新しいことばを語ります。
18. 蛇をつかんでも安全だし、毒を飲んでも害はありません。 病人に手を置けば、病気は治ります。」
19. こう語り終えると、イエスは、天に上げられ、神の右の座につかれました。
20. 弟子たちは、命じられたとおり出て行き、あらゆる所で、このすばらしい知らせを宣べ伝えました。 主が共に働いてくださったので、数々の奇蹟が起こり、弟子たちの教えの確かさが証明されました。〕