マルコによる福音書 14:12-23 リビングバイブル (JLB)

12.  過越の祭りの最初の日、すなわち、小羊をいけにえとしてささげる日に、弟子たちは「どこで過越の食事をなさるおつもりですか」と尋ねました。 

13. そこでイエスは弟子を二人エルサレムへやり、その準備をさせることにしました。 「町を歩いて行くと、水がめを持って来る男に出会うから、その男について行きなさい。 

14. 彼が入った家の主人に、『私どもの先生が、過越の食事をする部屋を見て来るようにと申しました』と言いなさい。 

15. 主人はすっかり用意の整った二階の広間を見せてくれるはずです。 そこで食事のしたくをしなさい。」

16.  二人が町に入って行くと、何もかもイエスの言われたとおりでした。 こうして、過越の準備は整いました。

17.  夕方、イエスと弟子たちは連れ立って、そこにやって来ました。 

18. 皆が食卓を囲んで食事をしていると、イエスは言われました。 「いいですか。 よく言っておきます。 今わたしといっしょに食事をしている者の一人が、わたしを裏切るのです。」

19.  これを聞いた弟子たちは、ひどく心を痛め、口々に、「まさか、私じゃないでしょうね」と尋ねました。

20.  「あなたがた十二人の中の一人で、今わたしといっしょに、同じ鉢にパンを浸している者が、裏切り者です。 

21. 預言者が、ずっと昔からはっきり預言してきたように、わたしは死ななければなりません。だが、わたしを裏切る者はのろわれます。 その人はむしろ生まれてこなかったほうがよかったのです。」

22.  食事の最中に、イエスはパンを取り、神様の祝福を祈ってから、それをちぎり、弟子たちに分け与えられました。 「食べなさい。 これはわたしの体です。」

23.  それからぶどう酒の杯を取り、神様に感謝の祈りをささげてから、弟子たちに与えられました。 弟子たちはみな、その杯から飲みました。

マルコによる福音書 14