3-4. イエスがオリーブ山で、宮のほうを向いて座っておられると、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレがひそかにイエスに尋ねました。「いったいいつ、神殿にそんなことが起こるのですか。 そうなる前に、何か前兆でもあるのでしょうか。」
20. 主が、このわざわいの期間を短くしてくださらないかぎり、地上には、一人も生き残れないでしょう。 だが、神に選ばれた人たちのために、その期間は短くされるのです。
21. その時、だれかが『この方がキリスト様だ』とか『いや、あの方がそうだ』とか言っても、気をとられてはいけません。
22. 偽キリストや偽預言者が次々に現われて、不思議な奇蹟を行ない、できることなら神に選ばれた者たちをさえ惑わそうとするからです。
23. 気をつけていなさい。 警告しておきますよ。
24. この苦難の時に続いて、太陽は暗くなり、月は光を失い、
25. 星は落ち、宇宙に異変が起こります。
26. その時すべての人が、メシヤ(救い主)のわたしが大きな力と栄光とを帯びて、雲に乗って来るのを見るでしょう。
27. わたしは御使いたちを遣わし、世界中から、天と地の果てから、選ばれた者たちを呼び集めるのです。
28. さて、いちじくの木から教訓を学びなさい。 いちじくの葉が出てくれば、夏は間近です。
29. 同じように、いま言ったようなことが起これば、わたしはもう戸口まで来ているのです。
30. そうです。 これが、この時代の終わりの前兆なのです。
31. 天地は消え去りますが、わたしのことばは永遠に残ります。
32. しかし、だれも、天の使いも、わたし自身でさえも、その日、その時がいつかは知りません。 ただ父だけが知っておられます。
33. だから、いつ終わりが来ても困らないように、〔わたしの帰りを〕目を覚まして待っていなさい。
34. こう言えば、もっとはっきりするでしょう。 ある人が外国旅行に出かける時、使用人たちに留守中の仕事の手配をし、門番には、主人の帰りを見張っているようにと命じて出かけました。
35. だから、しっかり目を覚ましていなさい。 いつわたしが帰って来るか、夕方か、夜中か、明け方か、それともすっかり明るくなってからか、わからないのですから。
36. 不意をつかれて、居眠りしているところを、見られないようにしなさい。
37. あなたがただけでなく、すべての人にも、念を押しておきます。 わたしの帰りを、抜かりなく見張っていなさい。」裏切られたイエス