3. もしだれかに何をしているのかと聞かれたら、『主がお入用なのです。 すぐお返しします』とだけ答えなさい。」
6. 二人が、イエスに教えられたとおりに答えると、その人たちは納得しました。
7. ろばの子をイエスのところに連れて来た弟子たちは、上着を脱ぎ、ろばの背中にかけました。 イエスがその上に乗られると、
8. 群衆の中の多くの者たちも次々と上着を脱ぎ、イエスの進んで行かれる道に敷いたり、野原から葉のついた枝を切ってきて、敷き並べたりしました。
11. こうして、イエスはエルサレムに着き、宮に入られました。 そして中の様子をよくごらんになってから、もう時間も遅かったので、十二人の弟子たちといっしょに、ベタニヤまで引き返されました。
12. 翌朝、ベタニヤを出たイエスは、途中で空腹になられました。
13. ふと見ると、少し離れた所に、葉の茂ったいちじくの木があります。近づいて、実がなっているかどうかごらんになりました。 ところが、その木は葉ばかりでした。 まだ実のなる季節ではなかったからです。
14. それでイエスは、その木に向かって、「二度と実をつけることがないように」と言われました。 弟子たちはこのことばを心にとめていました。
15. エルサレムに戻ると、イエスは宮に入り、境内で商売をしていた者たちを追い出しにかかられ、両替人の机や、鳩を売っていた者たちの台をひっくり返されました。
16. また、いろいろな荷物を持って境内を通り抜けることも、お許しになりませんでした。
17. そういう人たちに、イエスは、このように言われました。 「聖書(旧約)には、『わたしの神殿は、世界中の人たちの祈りの場所と呼ばれる』と書いてあるではありませんか。 それなのに、あなたがたはここを強盗の巣にしてしまったのです。」
18. こうしたイエスの言動を耳にした祭司長やユダヤ人の指導者たちは、どうすれば首尾よくイエスを始末できるかと、相談を始めました。人々がみなイエスの教えに夢中になっていたので、へたに動いて暴動でも起きたら、それこそ一大事と考えたからです。