2. 神様が地上にご自分のひとり子を遣わされることと、彼を迎える準備のために特別な使者を送られることとは、預言者イザヤがずっと以前に告げていました。
3. 「この使者は、不毛の荒野に住み、すべての人に呼びかける。 『生活を正せ。 主をお迎えする準備をせよ』」と、イザヤの書物に書いてあります。バプテスマのヨハネの働き
4. この使者とは、バプテスマのヨハネのことです。 彼は荒野に住み、人々にこう教えました。 「罪を赦していただくために、悔い改めて神に立ち返れ。 そして、そのしるしにバプテスマ(洗礼)を受けるのだ。」
5. このヨハネのことばを聞こうと、エルサレムばかりか、ユダヤ全国から大ぜいの人が詰めかけ、次々と今までの悪い思いや行ないを神様に告白しました。 ヨハネはそういう人たちに、ヨルダン川でバプテスマを授けていたのです。
6. らくだの毛で織った着物に、皮の帯、いなごとはち蜜が常食という生活を送りながら、
7. 彼は次のように宣べ伝えました。 「私よりもはるかにすばらしい方が、もうすぐおいでになる。 私など、その方のしもべとなる値打もない。
8. 私は水でバプテスマを授けているが、その方は聖霊様によってバプテスマをお授けになるのだ。」
9. そのころ、イエスもガリラヤのナザレから来て、人々といっしょに、ヨルダン川で、ヨハネからバプテスマをお受けになりました。
10. ところが、イエスが水から上がられたちょうどその時、天がさっと開け、聖霊が鳩のようにご自分の上に下って来られるのが見えました。
11. そして天から、「あなたはわたしの愛する子、わたしの喜びだ」というお声が聞こえました。
12. このあとすぐ、聖霊はイエスを荒野へ追いやりました。
13. イエスは、そこで四十日間、野獣と共に過ごし、罪を犯させようとするサタンの誘惑をお受けになりました。 しかし後には、御使いたちがやって来て、イエスに仕えていました。
14. ヨハネがヘロデ王の命令で逮捕されると、イエスはガリラヤに行き、神のすばらしい知らせを宣べ伝えました。
15. 「いよいよ、来るべき時が来ました。 神の国が近づいたのです。皆、悔い改めなさい。 このすばらしい知らせに従って行動するのです。」イエス、弟子を集める
16. ある日、イエスがガリラヤ湖の岸辺を歩いておられると、シモンとアンデレが兄弟で網を打っている姿が目に入りました。 二人は本職の漁師でした。
17. イエスは声をおかけになりました。 「さあ、ついて来なさい。 人間をとる漁師にしてあげましょう。」
18. すると二人はすぐ網を置き、イエスについて行きました。
19. もう少し先に行かれると、ゼベダイの息子のヤコブとヨハネとが舟の中で網を修繕しています。
20. そこでまた、この二人もお呼びになりました。 二人とも、父と雇い人たちとを舟に残したまま、イエスについて行きました。
21. さて、一行はカペナウムの町にやって来ました。 土曜日の朝、イエスはユダヤ人の礼拝所である会堂へ出かけて、教えを語られました。