4. 「さあ、道草を食わないで、まっすぐ祭司のところに行き、体を調べてもらいなさい。 モーセの法律にあるとおり、らい病が治った時のささげ物をしなさい。 完全に治ったことを人々の前で証明するのですよ。」
7. 「わかりました。 では、行って治してあげましょう」とイエスは承知なさいました。
8. ところが、隊長の返事はこうでした。 「先生。 私には、あなた様を家にお迎えするだけの資格はありません。 わざわざご足労いただかなくても、ただこの場で、『治れ』と言ってくださるだけでけっこうです。 そうすれば、召使は必ず治ります。
9. と申しますのは、私も上官に仕える身ですが、その私の下にも部下が大ぜいおります。 その一人に私が『行け』と言えば行きますし、『来い』と言えば来ます。 また奴隷に『あれをやれ。 これをやれ』と命じると、そのとおりにします。 私にさえそんな権威があるのですから、先生の権威で、病気に『出て行け』とお命じになれば、必ず治るはずです。」
10. イエスはたいへん驚き、群衆のほうをふり向いて言われました。「これほど信仰深い人は、イスラエル中でも見たことがありません。
11. いいですか、皆さん。 やがて、この人のような外国人が大ぜい、世界中からやって来て、天国で、アブラハム、イサク、ヤコブといっしょに席に着くでしょう。
12. ところが、天国はもともとイスラエル人のために準備されたのに、たくさんの人が入りそこねて、外の暗やみに放り出され、泣きわめき、もだえ苦しむことになるのです。」
13. それから、ローマ軍の隊長に、「さあ、家に帰りなさい。 あなたの信じたとおりのことが起こっています」と言われました。 ちょうどその時刻でした。 召使の病気が治ったのは。
14. イエスがペテロの家に行かれると、ペテロのしゅうとめが、高熱でうなされていました。
15. ところが、イエスがその手におさわりになると、たちまち熱がひき、彼女は起き出して、みんなの食事の仕たくを始めたではありませんか。
16. その夕方のことです。 悪霊に取りつかれた人たちが、イエスのところに連れて来られました。 イエスが、ただひと言お命じになると、たちまち悪霊どもは逃げ出し、病人はみな治りました。
17. こうして、イエスについてイザヤが、「彼は、私たちの病弱を身に引き受け、私たちの病気を背負った」と預言したとおりになったのです。イエス、嵐を静める
18. イエスは、自分を取り巻く群衆の数がだんだんふくれ上がっていくのに気づき、湖を渡る舟の手配を弟子たちにお命じになりました。
19. ちょうどその時、ユダヤ教の教師の一人が、「先生。 あなた様がどこへ行かれようと、ついてまいります」と申し出ました。