マタイによる福音書 8:27-34 リビングバイブル (JLB)

27. 弟子たちは恐ろしさのあまり、その場に座り込み、「いやはや、なんというお方だろう。 風や湖までが従うとはなあ!」と、ささやき合いました。

28.  やがて、舟は湖の向こう岸に着きました。 ガダラ人の住む地方です。 と、そこに、二人の男がやって来ました。 実はこの二人は悪霊に取りつかれ、墓場をねぐらにしている人たちでした。 何をされるか分かったものではないので、だれもそのあたりに近寄りませんでした。

29.  二人は、イエスに大声でわめき立てました。 「やいやい、おれたちをどうしようってんだい。 確かに、お前さんは神の子さ。 だがな、今はまだ、おれたちを苦しめる権利はないはずだぜ。」

30.  さて、ずっと向こうのほうでは、豚の群れが放し飼いになっていました。 

31. そこで悪霊どもは、「もし、おれたちを追い出すんだったら、あの豚の群れの中に入れてくれ」と頼みました。

32.  イエスは、「よし、出て行け」とお命じになり、悪霊どもは男たちから出て、豚の中に入りました。 そのとたん、群れはまっしぐらに走りだし、湖めがけていっせいに、がけを駆け降り、おぼれ死んでしまいました。 

33. びっくりした豚飼いたちが、近くの町に逃げ込み、事の一部始終をふれ回ると、 

34. それこそ町中の人がこぞって押しかけ、これ以上迷惑をかけてもらいたくないから、ここを立ち去ってくれと、イエスに頼みました。医者が必要なのは?

マタイによる福音書 8