26. これを聞いて、主人は答えて言いました。 『なんという悪いやつだ! なまけ者めが! 私がおまえのもうけを取り上げるのが、わかっていたというのか。
27. だったら、せめて、そのお金を銀行にでも預金しておけばよかったのだ。 そうすりゃあ、利息がついたじゃないか。
28. さあ、こいつのお金を取り上げて、三百万円持っている者にやってしまえ。
29. 与えられたものを上手に使う者にはもっと多くのものが与えられて、ますます豊かになる。 だが不忠実な者は、与えられたわずかなものさえ取り上げられてしまうのだ。
30. 役立たずは、外の暗やみへ追い出してしまえ。 そこで、泣きわめくなり、歯ぎしりしてくやしがるなりするがいい。』
31. けれども、メシヤ(救い主)のわたしが、その栄光の輝きのうちに、すべての御使いと共にやって来る時、わたしは栄光の王座につきます。
32. そして、すべての国民がわたしの前に集められます。 その時わたしは、羊飼いが羊とやぎとを選別するように、人々を二組に分け、
33. 羊はわたしの右側に、やぎを左側に置きます。
34. 王として、わたしはまず、右側の人たちに言います。 『わたしの父に祝福された人たちよ。 さあ、この世の初めから、あなたがたのために用意されていた御国に入りなさい。
35. あなたがたは、わたしが空腹だった時に食べ物を与え、のどが渇いていた時に水を飲ませ、旅人だった時に家に招いてくれたからです。
36. それにまた、わたしが裸の時に服を与え、病気の時や、牢獄にいた時には見舞ってもくれました。』
37. すると、これらの正しい人たちは答えるでしょう。 『王様。 私たちがいったいいつ、あなた様に食べ物を差し上げたり、水を飲ませたりしたでしょうか。
38. また、いったいいつ、あなた様をお泊めしたり、服を差し上げたり、
39. お見舞いにうかがったりしたでしょうか。』
40. 『あなたがたが、だれでも困っている人に親切にしたのは、わたしにしたのと同じなのですよ。』
41. 次に、左側にいる人たちに言います。 『のろわれた者たちよ。 さあ、悪魔とその手下の悪霊どものために用意されている、永遠に燃え続ける火の中に入りなさい!
42. あなたがたは、わたしが空腹だった時にも食べ物をくれず、のどが渇いていた時にも水一滴恵もうとはせず、
43. 旅人だった時にも、もてなそうとはしませんでした。 またわたしが裸の時にも着物一枚くれるわけでなく、病気の時にも、牢獄にいた時にも知らん顔をしていたではありませんか。』