36. 「先生。 モーセの法律の中で一番重要な戒めは何でしょうか」と尋ねました。
37. イエスはお答えになりました。 「『心を尽くし、たましいを尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』
38. これが第一で、最も重要な戒めです。
39. 第二に重要なのも、同じようなもので、『自分を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい』という戒めです。
40. ほかのすべての戒めと預言者たちの命令も、この二つから出ています。 ですから、この二つを守れば、ほかの戒めを全部守ったことになるのです。 これを守りなさい。」
41. それから、イエスは、回りを取り囲んでいるパリサイ人たちに質問なさいました。
42. 「キリストをどう思いますか。 彼はいったいだれの子ですか。」「ダビデ王の子です。」
43. 「それでは、なぜダビデは聖霊に動かされて語った時、キリストを『主』と呼んだのでしょうか。 確かこんなふうに……。
44. 『神が私の主に言われた。「わたしがあなたの敵をあなたの足の下に置くまで、わたしの右に座っていなさい。」』
45. ダビデがキリストを『主』と呼んでいるのなら、キリストが、ただのダビデの子であるわけはありません。」
46. これには、返すことばもありませんでした。 その日以来、だれも、あえてイエスに質問しようとしなくなりました。偽善者のまちがい