4. それでも王は、もう一度別の使いをやり、こう言わせました。 『何もかも用意ができました。 肉も焼き始めています。 あなた様のおいでを待つばかりです。』
5. ところが、招待客はそれをせせら笑うだけで、ある者は農場へ、ある者は自分の店へと出かけて行きました。
6. そればかりか、中には王の使者に恥をかかせたり、なぐったり、殺してしまう者さえいました。
7. これを聞いて、もうれつに怒った王は、すぐさま軍隊を出動させ、人殺しどもを滅ぼし、町を焼き払ってしまいました。
8. そして王は、『披露宴の準備はできたというのに、招いておいた者どもは列席する資格のない連中ばかりだった。
9. よろしい。 さあ、町へ行って、出会う者は片っぱしから、みな招待してくるのだ』と命じました。
31-32. ところで、死人が復活するかどうかについて、聖書を読んだことがないのですか。 神が、『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』と言われた時(すでに死んでしまったアブラハム、イサク、ヤコブがいま神の御前で生きていなければ、神は『アブラハム、イサク、ヤコブの神であった』と言われるはずです)、あなたがたにも直接そう語りかけておられたのだということが、わからないのですか。 神は死んだ人の神ではなく、生きている人の神なのです。」一番重要な戒め
33. 群衆はこのイエスの答えに、すっかり感心しました。
34-35. しかし、パリサイ人たちはそうはいきません。 サドカイ人たちが言い負かされたと知ると、彼らは彼らで新しい質問を考え出し、さっそくイエスのところにやって来ました。 その中の法律の専門家が、
36. 「先生。 モーセの法律の中で一番重要な戒めは何でしょうか」と尋ねました。
37. イエスはお答えになりました。 「『心を尽くし、たましいを尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』
38. これが第一で、最も重要な戒めです。
39. 第二に重要なのも、同じようなもので、『自分を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい』という戒めです。
40. ほかのすべての戒めと預言者たちの命令も、この二つから出ています。 ですから、この二つを守れば、ほかの戒めを全部守ったことになるのです。 これを守りなさい。」
41. それから、イエスは、回りを取り囲んでいるパリサイ人たちに質問なさいました。
42. 「キリストをどう思いますか。 彼はいったいだれの子ですか。」「ダビデ王の子です。」
43. 「それでは、なぜダビデは聖霊に動かされて語った時、キリストを『主』と呼んだのでしょうか。 確かこんなふうに……。