8. 終業の時刻になり、農園主は会計係に言いつけて、労務者たちを呼び集めました。 そして、最後に雇った男たちから順に日当を支払いました。
9. 五時に雇われた男たちの日当はなんと一人六千円です。
10. それで、早くから仕事にかかっていた男たちは、もっとたくさんもらえるだろうと思いました。 ところが、彼らの日当もやっぱり六千円だったのです。
13. ところが、農園主はその一人に答えました。 『いいかね。 私はおまえに何も悪いことはしていないぞ。 おまえは一日六千円で働くことを承知したはずだ。
14. 文句を言わずに、それを持って帰れ。 私はだれにでも分けへだてなく払ってやりたいのだ。
15. 自分の金をどう使おうと、自由だろうが。 私がほかの者たちに親切なので、おまえは腹を立てているのか。』
16. このように、最後の者が最初になり、最初の者が最後になるのです。」仕える者になりなさい
17. さて、エルサレムへ行く途中のことです。 イエスは十二人の弟子だけをわきへ呼び寄せ、
18. やがて、自分がエルサレムでどんな目に会うかを、お話しになりました。 「わたしは、祭司長や他のユダヤ人の指導者たちに引き渡され、彼らから死刑を宣告されます。
19. そしてローマの役人の手に渡され、あざけられ、十字架につけられます。 しかし、わたしは三日目に復活するのです。」
20. その時、ゼベダイの息子ヤコブとヨハネとの母親が、息子たちを連れて来ました。 母親はイエスの前にひざまずき、「お願いがございます」と言いました。
21. 「どんなことですか。」「どうぞ、あなた様の御国で、二人の息子を、あなた様の次に高い位につかせてやってくださいまし。」
22. ところがイエスは、「あなたには、何もわかっていませんね」と答え、今度は、ヤコブとヨハネのほうをご覧になりました。「あなたがたは、わたしが飲もうとしている恐るべき杯を飲むことができますか。」「はい。 できます。」イエスの質問に、二人はきっぱり答えました。