14. 文句を言わずに、それを持って帰れ。 私はだれにでも分けへだてなく払ってやりたいのだ。
15. 自分の金をどう使おうと、自由だろうが。 私がほかの者たちに親切なので、おまえは腹を立てているのか。』
16. このように、最後の者が最初になり、最初の者が最後になるのです。」仕える者になりなさい
17. さて、エルサレムへ行く途中のことです。 イエスは十二人の弟子だけをわきへ呼び寄せ、
18. やがて、自分がエルサレムでどんな目に会うかを、お話しになりました。 「わたしは、祭司長や他のユダヤ人の指導者たちに引き渡され、彼らから死刑を宣告されます。
19. そしてローマの役人の手に渡され、あざけられ、十字架につけられます。 しかし、わたしは三日目に復活するのです。」
20. その時、ゼベダイの息子ヤコブとヨハネとの母親が、息子たちを連れて来ました。 母親はイエスの前にひざまずき、「お願いがございます」と言いました。
21. 「どんなことですか。」「どうぞ、あなた様の御国で、二人の息子を、あなた様の次に高い位につかせてやってくださいまし。」
22. ところがイエスは、「あなたには、何もわかっていませんね」と答え、今度は、ヤコブとヨハネのほうをご覧になりました。「あなたがたは、わたしが飲もうとしている恐るべき杯を飲むことができますか。」「はい。 できます。」イエスの質問に、二人はきっぱり答えました。
23. しかしイエスは、「確かに飲むことにはなるでしょう。 だが、だれをわたしの次の位につかせるかは、わたしの決めることではありません。 わたしの父がお決めになることです」と言われました。
24. ほかの十人の弟子たちは、ヤコブとヨハネがイエスにどんな願い事をしたかを聞いて、もうれつに腹を立てました。
25. そこでイエスは、彼らを呼び集め、言われました。 「この世の普通の人たちの間では、王は暴君であり、役人は部下にいばり散らすものです。
26. だが、あなたがたの間では、違います。 リーダーになりたい者は、仕える者になりなさい。
27. 上に立ちたいと思う者は、奴隷のように仕えなければなりません。
28. メシヤ(救い主)のわたしでさえ、人々に仕えられるためではなく、みんなに仕えるためにこの世に来たのです。 そればかりか、多くの人の罪の代償として自分のいのちを与えるために来たのです。 だからあなたがたも、わたしを見ならいなさい。」
29. イエスの一行がエリコの町を出ると、大ぜいの人があとについて行きました。
30. 途中の道ばたに二人の盲人が座っていました。 イエスのお通りだと聞いた二人は、大声で訴えました。 「主よ。 ダビデ王の子よ! 私どもをあわれんでください。」