マタイによる福音書 15:26-35 リビングバイブル (JLB)

26.  イエスは、「子供たちのパンを取り上げて、犬に投げてやるのはよくないことです」と言われました。

27.  しかし、女はあきらめません。 「おおせのとおりです。 でも、食卓の下にいる小犬でも、落ちたパンくずぐらいは食べさせてもらえますもの。」

28.  そのことばにイエスは感心し、「あなたの信仰は見上げたものです。 いいでしょう。 願いをかなえてあげましょう」と言われました。 ちょうどその時、娘は治りました。

29.  さて、舞台は再びガリラヤ湖に移ります。 イエスは丘に登り、腰をおろしておられました。 

30. そこへ、大ぜいの人が、足の不自由な者、盲人、体の不自由な人、聾唖者をはじめ、たくさんの病人を連れて来たので、イエスはその人たちをみな治されました。 

31. なんという驚くべき光景でしょう。 口のきけなかった人が興奮して話しだし、歩けなかった人が歩きだし、目の見えなかった人が見えるようになったのです。 人々は驚き、心からイスラエルの神をほめたたえました。

32.  イエスは、弟子たちを呼び寄せられました。 「この人たちがかわいそうです。 もう三日もわたしといっしょにいるのですから。 食べ物はとっくにないようだし、このまま帰らせたら、きっと途中で倒れてしまうでしょう。」

33.  「でも、こんな寂しい所で、これほどたくさんの人ですよ……。それだけの食べ物を、いったいどこで手に入れるのですか。」

34.  「今、手もとにある食べ物は?」「パンが七つと、小さい魚がほんの少しだけです。」

35.  それを聞くと、イエスは、みんなを地べたに座らせました。 

マタイによる福音書 15