マタイによる福音書 15:22-27 リビングバイブル (JLB)

22.  この地方に住んでいるカナン人の女がイエスのところに来て、必死に願いました。 「主よ。 ダビデ王の子よ! お願いでございます。 どうか、私をあわれと思ってお助けくださいまし。 娘が悪霊に取りつかれて、ひどく苦しんでいるのです。」

23.  しかし、イエスは堅く口を閉ざして、ひと言もお答えになりません。 とうとう弟子たちが、「あの女に早く帰るように言ってください。 あんまりしつこいので、うるさくてしかたがありません」と頼みました。

24.  それでイエスは、「わたしが遣わされたのは、外国人を助けるためではありません。 ユダヤ人を助けるためです」と説明なさいました。 

25.  それでも女は、イエスの前にひれ伏し、「主よ。 どうかお助けください」と願い続けました。

26.  イエスは、「子供たちのパンを取り上げて、犬に投げてやるのはよくないことです」と言われました。

27.  しかし、女はあきらめません。 「おおせのとおりです。 でも、食卓の下にいる小犬でも、落ちたパンくずぐらいは食べさせてもらえますもの。」

マタイによる福音書 15