1. その日のうちに、イエスは家を出て、湖の岸辺に降りて行かれました。
2-3. ところがそこも、またたく間に群衆でいっぱいになったので、小舟に乗り込み、舟の上から、岸辺に座っている群衆に、多くのたとえを使って教えを語られました。「農夫が畑で種まきをしていました。
4. まいているうちに、ある種が道ばたに落ちました。 すると、鳥が来て、食べてしまいました。
5. また、土の浅い石地に落ちた種もありました。 それはすぐに芽を出したのですが、
6. 土が浅すぎて、十分根を張ることができません。 やがて日が照りつけると枯れてしまいました。
7. ほかに、いばらの中に落ちた種もありましたが、いばらが茂って、結局、生長できませんでした。
8. しかし、中には、耕された良い地に落ちた種もありました。 そして、まいた種の三十倍、六十倍、いや百倍もの実を結びました。
9. 聞く耳のある人はよく聞きなさい。」
34-35. 群衆に話をする時は、イエスはいつも、このようなたとえ話をなさいました。 それは、預言者によって言われたことが実現するためでした。 「わたしはたとえを使って語り、世の初めから隠されている秘密を説き明かそう。」
47-48. また天国は、漁師にたとえることもできます。 漁師は、いろいろな魚でいっぱいになった網を引き上げると、岸辺に座り込んで網の中の魚をより分けます。 食べられるものはかごに入れて、食べられないものは捨てるというふうに。
53-54. この一連のたとえ話を語り終えられると、イエスはガリラヤのナザレにお帰りになり、町の会堂で教えられました。 ところが、人々はみなイエスの知恵とその不思議な力に驚いてしまいました。 「なんてこった。