6. イスラエル人のところにだけ行きなさい。 この人たちは神のおりから迷い出た羊です。
7. 彼らのところに行って、『天国は近づいた』と伝えなさい。
8. 病人を治し、死人を生き返らせ、らい病人を治し、悪霊を追い出しなさい。 ただで受けたのだから、ただで与えなさい。
9. お金は、たといわずかでも、持って行ってはいけません。
10. 旅行袋に、着替えの服や、くつ、それに杖も。 そういうものは、あなたがたが助けてあげる人たちから、世話してもらいなさい。 それが当然のことです。
11. どんな町や村に入っても、神を敬う人を見つけ、次の町へ行くまで、その家に泊まりなさい。
12. 泊めてもらう時は、心から頼み、その家の祝福を祈りなさい。
13. もし、神を敬う家庭なら、その家は必ず祝福されるし、そうでなければ、祝福されないでしょう。
14. あなたがたを受け入れない町や家があったら、そこを立ち去る時、足からその場所のちりを払い落としなさい。
15. よく言っておきますが、さばきの日には、あの邪悪なソドムとゴモラの町のほうが、その町よりまだ罰が軽いのです。
16. いいですか。 あなたがたを派遣するのは、いわば、羊を狼の群れの中へ送るようなものです。 ですから、用心深さの点では蛇のように、純真さの点では鳩のようになりなさい。
17. 気をつけなさい。 あなたがたは捕らえられて、裁判にかけられ、会堂でむち打たれるからです。
18. わたしのために、総督や王たちの前で取り調べられることもあります。 その時こそ、わたしのことを彼らに知らせ、さらに世間の人々に証言するチャンスです。
19. 逮捕されたら、取り調べの際、どう釈明しようかなどと心配してはいけません。 その時その時に適切なことばが語れるからです。
20. 釈明するのは、あなたがたではありません。 あなたがたの天の父の御霊が、あなたがたの口を通して語ってくださるのです。
21. 兄弟が兄弟を裏切って殺し、親も子を裏切るようになります。 そして子は親に反抗し、親を殺します。
22. わたしの弟子だというので、あなたがたはすべての人に憎まれます。 けれども、最後までじっと耐え忍ぶ者はみな救われるのです。
23. 一つの町で迫害されたら、次の町に逃げなさい。 あなたがたがイスラエルの町を全部めぐり終えないうちに、わたしは戻って来るからです。