2-4. その十二人の名前は次のとおりです。シモン〔別名ペテロ〕、アンデレ〔ペテロの兄弟〕、ヤコブ〔ゼベダイの息子〕、ヨハネ〔ヤコブの兄弟〕、ピリポ、バルトロマイ、トマス、マタイ〔取税人〕、ヤコブ〔アルパヨの息子〕、タダイ、シモン〔「熱心党」という急進派グループのメンバー〕、イスカリオテのユダ〔後にイエスを裏切った男〕。伝道の心がまえ
14. あなたがたを受け入れない町や家があったら、そこを立ち去る時、足からその場所のちりを払い落としなさい。
15. よく言っておきますが、さばきの日には、あの邪悪なソドムとゴモラの町のほうが、その町よりまだ罰が軽いのです。
16. いいですか。 あなたがたを派遣するのは、いわば、羊を狼の群れの中へ送るようなものです。 ですから、用心深さの点では蛇のように、純真さの点では鳩のようになりなさい。
17. 気をつけなさい。 あなたがたは捕らえられて、裁判にかけられ、会堂でむち打たれるからです。
18. わたしのために、総督や王たちの前で取り調べられることもあります。 その時こそ、わたしのことを彼らに知らせ、さらに世間の人々に証言するチャンスです。
19. 逮捕されたら、取り調べの際、どう釈明しようかなどと心配してはいけません。 その時その時に適切なことばが語れるからです。
20. 釈明するのは、あなたがたではありません。 あなたがたの天の父の御霊が、あなたがたの口を通して語ってくださるのです。
21. 兄弟が兄弟を裏切って殺し、親も子を裏切るようになります。 そして子は親に反抗し、親を殺します。
22. わたしの弟子だというので、あなたがたはすべての人に憎まれます。 けれども、最後までじっと耐え忍ぶ者はみな救われるのです。
23. 一つの町で迫害されたら、次の町に逃げなさい。 あなたがたがイスラエルの町を全部めぐり終えないうちに、わたしは戻って来るからです。
24. 生徒は先生より偉くはなく、使用人は主人より上ではありません。
25. 生徒は先生と運命を共にし、使用人は主人と運命を共にします。 主人のわたしが、ベルゼブル(サタン)と呼ばれるくらいなのだから、ましてあなたがたは、どんなひどいことを言われるか……。
26. しかし、脅迫する者たちを恐れてはいけません。 やがてほんとうのことが明らかになり、彼らがひそかに巡らした陰謀は、すべての人に知れ渡るからです。
27. わたしが今、暗やみで語ることを、夜明けになったら、大声でふれ回りなさい。 わたしがあなたがたの耳にささやいたことを、屋上から言い広めなさい。
28. 体だけは殺せても、たましいには指一本ふれることもできないような人々を、恐れてはいけません。 たましいも体も地獄に落とすことのできる神だけを恐れなさい。
29. たった一羽の雀〔二羽で五十円にしかならない雀〕でさえ、あなたがたの天の父が知らないうちに、地に落ちることはありません。
30. あなたがたの髪の毛さえ一本残らず数えられています。
31. ですから、心配しなくてもいいのです。 あなたがたは、神にとって、雀などより、ずっと大切なものではありませんか。
32. もしあなたがたが、だれの前でも、『私はイエスの友達だ』と認めるなら、わたしも、天の父の前で、あなたがたをわたしの友だとはっきり認めましょう。
33. しかし、もし人々の前で、『イエスなんか知るもんか』と言うなら、わたしもまた、天の父の前で、あなたがたを知らないと、はっきり言いましょう。
34. わたしが来たのは、地上を平和にするためだ、などと誤解してはいけません。 平和ではなく、むしろ争いを引き起こすために来たのです。