1. わたしはイスラエルをどうしても赦したかった。 だが、イスラエルの罪はひどすぎた。 うそつきやどろぼうや追いはぎにでもならなければ、だれもサマリヤには住めないほどだ。
2. 国民は、わたしが見ていることなど気にもかけない。 彼らの罪深い行ないが、あらゆる面から彼らの正体をあばき出している。 わたしはそれを見届ける。
3. 王は彼らの悪をうれしがり、王子たちは彼らのうそに笑いこける。
4. 彼らはみな姦通者だ。 パン屋が小麦粉をこね、それがふくらむのを待つ間を除いて、パン焼きがまがいつも燃えているように、この国民はいつも欲望を燃やしている。
5. 王の誕生日に、王子たちは王に酒を飲ませる。 王は笑い者にされ、自分をあざける連中と酒をくみ交わす。
6. 彼らの心は陰謀で炉のように燃えさかる。 その計略は夜通しくすぶり続け、朝になると、めらめら燃え上がる。
7. 彼らは次から次へと王を殺す。 だが、だれ一人、わたしに助けを呼び求めようとしない。
8. わたしの国民は異教徒とつき合い、その悪に染まっている。 だから、生焼けの菓子のように、何の役にも立たなくなる。
9. 外国の神々を礼拝するうちに、彼らの力が抜けてしまった。 だが、それに気づいていない。 白髪になっているのに、自分が老い衰えたことを知らない。