9. それで、今からは、わたしが欠かさず与えたぶどう酒と穀物を取り戻そう。 彼女の裸をおおうために与えた着物も、はぎ取ろう。わたしはもう、季節ごとの豊かな収穫を約束せず、ぶどうの収穫時にも、ぶどう酒を与えない。
10. さあ、彼女の裸を人前にさらして、恋人たちに見せつけよう。 だれもわたしの手から彼女を救い出すことはできない。
11. 彼女のすべての喜び、宴会、休日、楽しい祭りを、ぴたりとやめさせる。
12. 彼女が恋人たちに、報酬として要求したぶどう畑と果樹園をめちゃめちゃにして、ジャングルのようにする。 野獣がその実を食い散らす。
13. 彼女が、偶像の神バアルのために香をたき、イヤリングや宝石を身につけ、わたしを捨てて、恋人たちを捜し求めて行ったこと、その他もろもろの悪事のために、わたしは彼女に仕返しをする。 神様がこう言われるのです。
14. だが、わたしは再び彼女をくどいて荒野に連れて行き、やさしく語りかけよう。
15. そこを彼女のためにぶどう畑とし、「苦しみの谷」を「望みの門」に変えよう。 彼女はそこでわたしに答え、遠い昔、彼女が若かった日に、わたしがエジプトの奴隷から解放してやった時のように、喜びにあふれて歌うようになる。
16. 神様はこうお語りになります。 その日には、彼女はわたしを「ご主人様」とは呼ばず、「私の夫」と呼ぶようになる。
17. ああ、イスラエルよ。 わたしはおまえの偶像を忘れさせよう。 その名さえ口にすることがなくなるように。