ヘブル人への手紙 9:5-13 リビングバイブル (JLB)

5. この箱の上には、ケルビム〔神の栄光の守護者たち〕と呼ばれる御使いの像があって、黄金のふたをおおうように、大きな翼を広げていました。 このふたは、「恵みの座」と呼ばれます。 しかし、これ以上くわしく述べる必要はないでしょう。

6. さて、これらが全部ととのえられた上で、祭司は必要があれば第一の部屋に出入りして、務めを果たしました。 

7. ただし、奥の第二の部屋には、大祭司だけが、年に一度だけ、一人で入って行きました。 そのとき彼は、血を携えて行かなければなりません。 その血は、彼と民全体があやまって犯した罪をきよめるための供え物として、「恵みの座」にふりかけられました。

8. 聖霊様はこのことを通して、次のことを教えておられます。 古い制度のもとでは、第一の部屋と、それに代表される、しきたりがあるかぎり、一般の人たちは至聖所に入ることができない、ということです。

9. これは、現在の私たちへの大切な教訓となっています。 なぜなら、古い制度のもとでは、供え物といけにえが幾度ささげられても、それを携えて来る人たちの心まで、きよめることはできないからです。 

10. つまり、古い制度は、飲み食いや、体の洗いきよめなどの、こまごました規則からなる、一定の儀式を取り扱っているにすぎないからです。 それでも人々は、キリスト様が、神様のもっとすぐれた新しい道をお示しになるまで、その規則に縛られていました。 

11. キリスト様は、すでに私たちのものとなった、この格段にすぐれた制度の大祭司として、来られました。 そして、人間やこの世の手を借りる必要の全くない、天にある、さらに偉大で完全な幕屋に入られました。

12. しかも、ただ一度、血を携えて奥の至聖所に入り、それを「恵みの座」にふりかけました。 それも、やぎや子牛の血ではなく、自分の血をです。 この方は自らそうすることによって、私たちの永遠の救いを保証してくださいました。

13. もし、古い制度のもとで、雄牛ややぎの血、あるいは若い雌牛の灰が、人々の体を罪からきよめることができるとすれば、 

ヘブル人への手紙 9