ヘブル人への手紙 13:3-23 リビングバイブル (JLB)

3. 獄中にある人たちのことを忘れてはいけません。 その境遇を思って、同じ気持ちになり、苦しみを共に分け合いなさい。 また、しいたげられている人たちの悲しみを、思いやりなさい。 あなたがたは、その苦しみがどんなものか経験ずみなのですから。

4. 結婚とその誓約を尊びなさい。 純潔を保ちなさい。 神様は不品行な者、姦淫する者を、まちがいなく、さばかれるからです。

5. お金を愛する心を捨て、現在、与えられているもので満足しなさい。 神様は、こう約束しておられるからです。 「わたしはどんな場合にも、あなたの期待にそむかず、あなたを見捨てない。」 

6. ですから、私たちは確信をもって、こう答えることができます。 「主は私を助けてくださいます。 だから、何もこわくありません。 ただの人間が、私にどんな手出しができましょう。」

7. 神様のことばを教えてくれた指導者たちのことを、思い出しなさい。 その生活からにじみ出た、すべての良いものに心をとめなさい。 そして、彼らに見ならって、主を信じなさい。

8. イエス・キリストは、昨日も今日も、いつまでも変わることがありません。 

9. ですから、いろいろの珍しい教えに心を奪われてはなりません。 あなたがたの霊的な力は、神様からの贈り物であって、ある特定の物を食べる、儀式上の規則によって得られるものではありません。 そのような規則は、たとい厳守しても、その人を助けてくれません。

10. 私たちには、キリスト様がいけにえとなられた十字架という祭壇があります。 ユダヤ人のおきてにしがみついて、救いを見いだそうとする人は、この祭壇から助けを受けることはできません。 

11. ユダヤ人のおきてによると、大祭司は罪のためのいけにえとして、殺された動物の血を携えて聖所に入りますが、動物の体は、町の外で焼かれることになっています。 

12. イエス様も、町の外で苦しみを受けて死なれました。 この、町の外で流された血によって、私たちの罪は洗いきよめられたのです。

13. だから私たちは、町の外に出て〔この世の人たちの関心事をあとにし、人々からさげすまれることも覚悟して〕、キリスト様のはずかしめを身に受け、共に苦しむために、この方のもとに行こうではありませんか。 

14. この世は、私たちの住む所ではなく、私たちは、天にある永遠の住まいを待ち望んでいるからです。

15. イエス様に助けられながら、神様のすばらしい御名を宣べ伝えることによって、常に、賛美の供え物をささげましょう。 

16. いつも、良い行ないをすることと、困っている人たちに持ち物を分けることとを心がけなさい。 神様はこのような供え物を、とても喜んでくださるのです。

17. 教会の指導者たちに服従し、喜んでその教えを実行しなさい。彼らの職務は、あなたがたのたましいを見守ることだからです。 しかも彼らは、この役目をどれだけ忠実に果たしたか、神様に報告する義務があるのです。 彼らが、悲しみながらではなく、喜んで報告できるようにしてやりなさい。 そうするのが、あなたがたの身のためでもあるのです。 

18. 私たちのために祈ってください。 私たちの良心は純粋であり、いつもそうありたいと願っているからです。 

19. そして今は、できるだけ早くあなたがたのところへ帰れるように、特に祈ってほしいのです。

22. 皆さん。 私がこの手紙で語ってきたことを、どうか忍耐して聞いてください。 これは要点だけを手短に書いたものです。 

23. なお、同志テモテが、牢獄から釈放されました。 もし彼が早く来れば、いっしょにあなたがたを訪問できるでしょう。 

ヘブル人への手紙 13