13. そして、自分の前に、まっすぐで平らな道を切り開きなさい。 そうすれば、あとに続く人たちが、たとい弱くて足が不自由でも、倒れたり、けがをしたりせず、かえって、丈夫になるでしょう。
14. 争いは努めて避け、きよい生活を追い求めなさい。 きよくない人は主を見ることができないからです。
15. あなたがたのうちのだれも、神様の最高の祝福を見失わないように、互いに注意し合いなさい。 あなたがたの間に、苦々しい思いの根がはびこらないように、十分に警戒しなさい。 その根から出た芽は悩みの花を咲かせ、大ぜいの人の信仰生活に、害を及ぼすからです。
16. まただれも、性的な罪にのめり込んだり、エサウのように神様に無関心にならないように、よく注意しなさい。 エサウは、ただ一度の食事のために、神様の祝福のしるしである、長子の権利を売りました。
17. あとになって、後悔し、涙ながらにその権利を取り戻したいと願いましたが、遅すぎたのです。 このことを、決して忘れないようにしなさい。
18. あなたがたは、イスラエルの人たちが、シナイ山で神様からおきてを授けられた時のように、恐怖、燃える火、黒雲、暗やみ、たけり狂う嵐に、面と向かう必要はありません。
19. そこでは、すさまじいラッパの音が響き、また神様の声がとどろきました。 それを聞いた人たちは、あまりの恐ろしさに、それ以上何もお語りにならないでくださいと、必死に頼んだのです。
20. 彼らは、「たとい動物でも、山に触れるものは殺されなければならない」という神様の命令におびえ、あとずさりしました。
21. モーセさえ、この光景を目のあたりにして、恐怖に震えおののいたのです。
22. しかしあなたがたは、シオンの山に近づいているのです。 そこは生ける神の都、天にあるエルサレムであり、無数の御使いたちが楽しげに集う所です。
23. またあなたがたは、天に登録されている人たちの教会、すべてをさばく神様、すでに完全なものとされて天にいる、救われた者たちの霊に近づいているのです。
24. またさらに、新しい契約をもたらしたイエスご自身、復讐を叫ぶアベルの血ではなく、恵みに満ちた罪の赦しを与える血に、近づいているのです。
25. そこで、あなたがたに語りかけてくださる方に、ぜひとも、聞き従いなさい。 イスラエルの人たちにとって、指導者モーセに従うことを拒んだ時、さばきは決定的なものとなりました。 ましてや、天からの神様の声を拒む時、どんなに恐ろしい罰が下ることでしょう。
26. シナイ山から語られた神様の声は、大地を揺り動かしました。 しかし、「今度は地だけでなく、天をも揺り動かす」と、神様は宣言しておられます。
27. つまり、土台の弱いものをすべてふるいにかけ、決して動じないものだけを、残そうとしておられるのです。