4. 愛するピレモンよ。 あなたのことを、私はいつも神様に感謝しています。
5. それは、主イエス・キリストとすべてのクリスチャンに対する、あなたの愛と信頼とを、いつも耳にするからです。
6. それで、他人との交際において、クリスチャンとしてのあなたのりっぱな態度が、相手の心をとらえ、その生活までも変えることができるように、と祈っています。
7. 愛する友よ。 こう言う私も、あなたの愛によってどれだけ慰められ、励まされたか知れません。 ほんとうに、あなたの親切は多くのクリスチャンを元気づけました。
10. どうか、鎖につながれた獄中で、私が主に導いたオネシモを、愛の心でやさしく迎えてやってください。 私はオネシモを、わが子のように思っているのです。
11. オネシモ〔「役に立つ」という意味〕は、以前あなたのもとにいたころは、役立たずの奴隷であったかもしれません。 しかし、クリスチャンとなった今、あなたにとっても私にとっても、その名のとおり、役立つ者となりました。
12. そのオネシモを、そちらへ帰します。 その時、私の心もいっしょに行くでしょう。
13. 内心、私は、キリストの良い知らせを伝えたことで捕らわれの身となっている間は、彼をそばにおいて、あなたの代わりに世話してもらいたいと思いました。
14. しかし、あなたの同意なしに、そんなことはしたくなかったのです。 親切は、無理じいされてするものではなく、心から喜んでするものですから。
15. こう考えてはどうでしょう。 オネシモが、しばらくのあいだ逃亡していたのは、永久にあなたのものとなるために、ほかならなかったのだ、というふうに。
16. それも奴隷としてではなく、はるかにまさった者、つまり、私にとって特にそうなのですが、愛するクリスチャンの兄弟としてです。 あなたの感慨もひとしおでしょう。 単なる奴隷と主人の関係を超えて、キリスト様を信じる兄弟同士になったのですから。
17. もしほんとうに私を友と思ってくれるなら、私を歓迎するように、オネシモをも、心から迎えてやってください。