1. このころ、暴利をむさぼっている金持ちに対して、子供をかかえた者から、激しい抗議の声があがりました。
2-4. 事の起こりは、食べるにも事欠く家で、金持ちに子供を売ったり、畑やぶどう園や家を抵当に入れたりする事態が、発生したことです。 それさえできず、税金を払うために、限度いっぱいの借金をしてしまった人もいました。
5. 「わしらはみな兄弟同士じゃないか。 子供だって、どこの家の子も同じだ。 それなのに、生きていくために、子供を奴隷に売らなくてはならないなんて! 売った娘を買い戻す金もない。 畑も何も、抵当に取られてしまった。」
6. この抗議を聞いて、私は非常な憤りを感じました。