1-2. サヌバラテは、城壁の再建が進んでいるのを知って、おもしろくありません。 腹立ちまぎれに大声でののしったり、あざ笑ったりしました。 友人や、サマリヤ軍の将校も、いっしょになって攻撃してきました。 「こいつら、ひょろひょろのユダヤ人が、何をしようってんだ。 いけにえさえささげれば、一日で城壁ができ上がると思ってやがる。 見ろよ。 瓦礫の中から、焼けこげた石を引っぱり出して使ってるぜ。」
10. しかし、指導者内部に、不満をもらす者が現われてきたのも事実です。 働く者が疲れている、瓦礫が多すぎて、自分たちだけでは手に余る、というのです。
11. そうこうするうち、敵は、奇襲をしかけて私たちを皆殺しにし、工事中止に追い込む計画を着々と進めていました。
12. 近くの町や村から来た者も、敵は四方から攻め寄せるだろうと、何度も警告するのでした。
13. そこで私は、城壁のうしろの空地に、各家族ごとに武装した者を配置しました。
14. こうした情況がはっきりしてきたところで、私は指導者や国民を集め、こう言い聞かせました。 「びくびくしないでください。 神様は偉大で、恵み深いお方ではありませんか。 さあ戦うのです。 友のために、家族のために、家のために。」
15. 敵は、陰謀がばれ、それが神様によってあばかれ、失敗に終わったことを、思い知らされる結果となったのです。 今や、私たちは一丸となって城壁工事を再開しました。
16. このことがあってから、半数の者が工事に取りかかり、残り半数は背後で警戒にあたることにしました。
17. 石工や力仕事の者は、手の届く所に武器を置くか、
18. 剣を腰につけて工事を進めました。 ラッパで警報を吹き鳴らす者は、私のそばに配置しました。
19-20. 「工事現場は各所に散らばり、お互い離れ離れに仕事をしているが、いざラッパが鳴ったら、急いで私のもとに集合してくれ。 神様が味方して戦ってくださるからな。」