12. 近くの町や村から来た者も、敵は四方から攻め寄せるだろうと、何度も警告するのでした。
13. そこで私は、城壁のうしろの空地に、各家族ごとに武装した者を配置しました。
14. こうした情況がはっきりしてきたところで、私は指導者や国民を集め、こう言い聞かせました。 「びくびくしないでください。 神様は偉大で、恵み深いお方ではありませんか。 さあ戦うのです。 友のために、家族のために、家のために。」
15. 敵は、陰謀がばれ、それが神様によってあばかれ、失敗に終わったことを、思い知らされる結果となったのです。 今や、私たちは一丸となって城壁工事を再開しました。
16. このことがあってから、半数の者が工事に取りかかり、残り半数は背後で警戒にあたることにしました。
17. 石工や力仕事の者は、手の届く所に武器を置くか、
18. 剣を腰につけて工事を進めました。 ラッパで警報を吹き鳴らす者は、私のそばに配置しました。
19-20. 「工事現場は各所に散らばり、お互い離れ離れに仕事をしているが、いざラッパが鳴ったら、急いで私のもとに集合してくれ。 神様が味方して戦ってくださるからな。」
21. 私たちは、朝は日の出とともに、夕べは日没まで働きました。半数の者はいつも警戒にあたりました。
22. 郊外に住む者には、市内への移住を命じました。 そうすれば、その雇い人たちも、昼間はたらくだけでなく、夜間の警戒にもあたれるからです。
23. この期間中、私も、兄弟も、召使らも、いっしょにいた護衛も服を脱がず、いつも武器を離しませんでした。