5. トビヤのために、倉庫を豪華な客間に改造した事件がありました。 その部屋は、以前、穀物のささげ物、香料、器物、穀物や新しいぶどう酒やオリーブ油の十分の一税が、保管されていた所です。 モーセは、これらのささげ物はレビ人や聖歌隊員や門衛に支給する、と定めていました。 このほか、祭司のためのささげ物も保管されていました。
6. ちょうどその時、私はエルサレムにいませんでした。 アルタシャスタ王の第三十二年に、バビロンへ帰っていたのです。 やがて、再び許可を得てエルサレムに戻りました。
7. そして帰着早々、この悪事を知らされたのです。
8. 私は非常に憤慨し、トビヤの持ち物をぜんぶ外へ放り出しました。
9. そして、部屋をきよめさせ、神殿の器物、穀物のささげ物、香料を、元どおりそこに戻したのです。
10. 私はまた、生活費の支給が打ち切られたため、礼拝の務めをする聖歌隊員ともども、おのおのの農地に引き揚げてしまったレビ人のことも、聞かされました。
11. そこですぐ、指導者たちとじかに会い、「どうして、神殿をそんなにないがしろにするんだ」と談判しました。 とにかく、レビ人をみな呼び戻し、本来の職務につかせたのです。
12. 再び、ユダの人々はみな、穀物やぶどう酒やオリーブ油の十分の一のささげ物を、神殿の宝物倉に持って来るようになりました。
13. 私は、祭司シェレムヤ、学者ツァドク、レビ人ペダヤに倉庫の管理を任せ、マタヌヤの孫でザクルの息子ハナンを、補佐役にしました。 みな評判のよい人々です。 彼らの仕事は、仲間のレビ人に適正な配給をすることでした。
14. 神様、この私の忠実な行ないを心にお留めください。 神殿のためにしたすべてのことを、お忘れにならないでください。
15. ある日、私は畑で、安息日だというのに、ぶどうを絞ったり、麦束を運んだりしている者や、ぶどう酒、ぶどう、いちじく、そのほかの産物をろばに積んで、エルサレムに運び込もうとしている者たちを見つけました。 そこで、公衆の面前でしかりつけたのです。
16. このほか、ツロから来た商人も、魚などの商品を持って来て、安息日にエルサレムで売っていました。
17. そこで、ユダの指導者たちに尋ねました。 「よくも、安息日を汚してくれましたな。
18. 元はと言えば、ご先祖がこんなことをしたから、私たちは都ともども、災難をこうむったんじゃありませんか。 こんなことを続けていたら、もっと大きな御怒りを招くことになりますぞ。」