5. 私がひたすら願い求めるのは、すべてのクリスチャンが純粋な愛の心になり、その思いがきよめられ、信仰が強められることです。
6. しかし、まちがった教えを広める教師たちは、この目標を見失い、議論やくだらない話で時間をつぶしています。
7. 彼らは、モーセのおきての教師としての名声を得たがるのですが、そのおきての本質は、少しもわかっていないのです。
8. おきては、神様の意志にかなって用いられるなら、ほんとうに良いものです。
9. しかし、神様に救われた私たちのためのものではありません。 それは、神様を憎み、反抗心をいだき、罰あたりなことばを吐き、父母に逆らい、人殺しをする罪人のためにあるのです。
12. 私は、主キリスト・イエスに、どう感謝したらよいかわかりません。 主は私を使者の一人に選び、忠実に奉仕する者となる力を下さいました。
13. 以前の私は、キリスト様の名をあざけり、主を信じる者たちを追い回し、あの手この手で迫害しました。 しかし主は、そんな私さえ、あわれんでくださったのです。 その時はまだ、キリスト様を知らず、自分のしていることの恐ろしさもわからなかったからです。
14. 主は、なんと恵み深いお方でしょう。 どのように主に信頼すべきか、どうしたらキリスト・イエスの愛に満たされるかを、教えてくださったのです。
15. 「キリスト・イエスは、罪人を救うために、この世に来てくださった」ということばは真実です。 このことをだれもが知ってくれるようにと、心から願っています。 私は、その罪人の中でも首領格の人間です。
16. それにもかかわらず、神様は私をあわれんでくださいました。 キリスト・イエスは、どうにも手がつけられない罪人に対してさえ、自らの忍耐深さを教えようと、私みたいな者を選ばれたのです。 それによって、だれにも永遠のいのちを持つ希望が与えられるのです。
17. どうか、永遠の王であり、決して死ぬことのない、目には見えない、ただ一人の、知恵に満ち満ちた神様に、栄光と誉れとが、永遠にありますように。 アーメン。
18. 息子テモテよ。 あなたに命じます。 主が預言者たちを通して言われたように、主のための戦いをりっぱに戦い抜きなさい。
19. キリスト様を信じる信仰を、しっかり守りなさい。 また、正しいと思うことは進んで行ない、いつも良心に恥じない歩みをしなさい。 悪いことと知りながら、良心に逆らって、あえて行動に移す人がいます。 神様をないがしろにするような人が、たちまちキリスト様への信仰を失ったとしても、少しも不思議はありません。
20. ヒメナオとアレキサンデルの二人は、その悪い見本です。 私は、彼らを罰するために、悪魔の手に引き渡さざるをえませんでした。 それは、キリスト様の名を辱しめてはならないことを、身をもって学ばせるためです。