テトスヘの手紙 1:9-16 リビングバイブル (JLB)

9. また、教えられた真理にしっかりと立つ、信仰の強い人であることも大切な条件です。 なぜなら、彼らの使命は、人々に真理を教え、反対する者に、その誤りを、はっきり指摘することにあるからです。

10. こう言うのは、真理に従わない人が大ぜいいるからです。 特に、「クリスチャンはみな、ユダヤ人のおきてを守るべきだ」と主張する連中は、その代表的な例だと言えます。 これはまた、なんとばかげた議論でしょう。 彼らは、人の目をくらませて、真理を見いだすのを阻むのです。 

11. そんな議論は、直ちにやめさせなさい。 おかげで、すでに何家族かが、神様の恵みから離れてしまいました。 そんなことを教える連中の目当ては、一にも二にも金もうけです。 

12. 彼らのことを、同じクレテ出身の預言者は、いみじくもこう言いました。 「クレテ人はみな、うそつきで悪いけだもの。 なまけ者で食いしんぼう。」 

13. まさにそのとおりです。 ですから、人々を甘やかさず、その信仰を強めるように、びしびし教育しなさい。 

14. そして、ユダヤ人の作り話や、真理に逆らう者の言い分に耳を傾けることなど、きっぱりやめさせなさい。

15. きよい心の持ち主には、すべてのものがきよく、良いものに見えます。 しかし、心の曲がった不真実な者には、すべてが曲がって見えるのです。 それは、その汚れた思いと反抗的な心が、見るもの聞くものすべてを、ゆがめるからです。 

16. そういう連中は、口先では神様を知っていると言うのですが、行ないを見れば、そのうそは一目瞭然です。 心は腐れきっていて不従順で、何一つ良いことをする資格がありません。

テトスヘの手紙 1