ダニエル書 8:7-17 リビングバイブル (JLB)

7. 雄羊に近づくと、ますます怒り狂い、激しくぶつかって、二本の角をへし折ってしまいました。 雄羊はどうすることもできず、雄やぎに打ち倒され、踏みつけられるままでした。 雄羊を救い出そうとするものは、どこにもいなかったからです。 

8. 勝利者となった雄やぎは高慢になり、強大な力を誇るようになりましたが、突然、その権力の絶頂で、大きな角がへし折られました。 すると、その折れた所に、四方に伸びた四本の角が生えてきたのです。 

9. そのうちの一本は、初めは伸びるのが遅かったのですが、そこから小さな角が生え、やがて非常に強くなり、南と東とを攻撃し、イスラエルに戦いをいどみました。 

10. 彼は神様の国民と戦って、その指導者たちの幾人かを打ち倒しました。 

11. そればかりか、天の軍勢の主にさえ挑戦して、その方に毎日ささげられるいけにえを取り上げ、その神殿を汚したのです。 

12. それでも、天の軍勢は、このような悪行にとどめを刺すことを禁じられていました。 その結果、真理と正義は姿を消し、悪が我が物顔に振る舞っていたのです。

13. それから私は、聖なる御使い二人が話し合っているのを耳にしました。 一人が次のように尋ねました。 「以前のように、毎日いけにえをささげることができるようになるのは、いつの日のことだろうか。 神殿が破壊されたことに復讐し、神様の国民が勝利を得るのは、いつの日だろうか。」

14. もう一人が答えました。 「二千三百日が過ぎてからだ。」

15. この幻の意味を知ろうと思いめぐらしていると、突然、目の前に、人のように見える方が立ったのです。 

16. すると川の向こうから、「ガブリエル、この幻の意味をダニエルに教えてやれ」という人の声が聞こえました。

17. ガブリエルが近づいて来ると、私は恐ろしさのあまり立っていることができず、思わず地面にひれ伏しました。 ガブリエルは言いました。 「あなたが幻の中で見た出来事は、終わりの時に起こることだ。」

ダニエル書 8