ダニエル書 7:10-22 リビングバイブル (JLB)

10. 神様の前からは火の川が流れ出ていました。 何百万の御使いが神様に仕えており、何億という人が神様の前に立たされて、さばきを待っていました。 それから法廷が開かれ、幾つかの記録文書がひもとかれたのです。

11. さらに、よく見ていると、あの残忍な第四の動物が殺され、体を焼かれてしまいました。 全能の神様に対して尊大に振る舞い、その小さな角を誇っていたからです。 

12. 残りの三頭の動物は、王国を召し上げられたものの、しばらくは生きのびることを許されました。

13. 次に、人のように見えるものが、天の雲に乗って来るのが見えました。 その方は、神様の前に導かれました。 

14. その方は、世界の国々を治める権威と栄光とを与えられていました。 それで、どの国民もみな、この方に聞き従うようになりました。 この方の権威は永遠で、決して終わることがありません。 その国は滅びることがないのです。

15. 私は夢で見たことによって、すっかり混乱し、動揺しました。 

16. そこで、王座のそばに立っている者の一人に近づき、見たことすべてについて、その意味を尋ねました。 すると、次のように説明してくれたのです。

17. 『四頭の巨大な動物は、いつか地上を治める四人の王を表わしている。 

18. だが最後には、いと高き神の国民が、代々限りなく世界を治めるようになる。』

19. 次に、第四の動物について尋ねました。 それはぞっとするほど恐ろしく、とても残忍な動物で、鉄の牙と青銅の爪で人々を引き裂き、足で残りの人々を踏み殺したりしました。 

20. また、十本の角と、あとから出て来て、前の十本のうち三本を倒した小さい角のことを尋ねました。 その小さい角には目があり、大声で大言壮語する口があって、他の角よりも強かったのです。 

21. 見ていると、その角は神様の国民と戦って、勝ったからです。 

22. しかし、その勝利も、永遠の神様が来て法廷を開き、神様の国民の正しさを立証して、彼らに全世界を治める権威をお与えになるまでのことでした。

ダニエル書 7