1. バビロン帝国の王ベルシャツァルの治世元年のことです。 ダニエルは夢を見、それを書き留めました。 夢は次のようなものです。
2. 「大海に激しい嵐が起こり、強風が四方から吹きまくっていました。
3. すると、四頭の巨大な動物が海から上がって来たのです。四頭とも、みな別の動物でした。
4. 第一の動物はライオンのようで、わしの翼をつけています。 よく見ると、その翼はもぎ取られて、もう飛べなくなっており、人間のように地上に二本足で立ち、人間の心まで与えられているのです。
5. 第二の動物は熊のようで、横ざまに寝ていました。 牙の間に、肋骨を三本くわえています。 すると、それに向かって、『起き上がれ! 大ぜいの人を食らえ!』と命じる声がしました。