ダニエル書 5:6-11 リビングバイブル (JLB)

6. 恐ろしさのあまり、王の顔は蒼白となり、すっかりおびえて、ひざががくがく震えだし、とうとうその場に座り込んでしまいました。

7. 王は叫びました。 「呪文師、占星学者を呼べ。 カルデヤびとを呼べ。 だれか、壁に書かれた文字を読み、その意味を解き明かせるなら、王室の栄誉を帯びた紫の衣を着せ、首に金の鎖をかけ、この国の第三の支配者としようぞ!」

8. しかし、呼び集められた者のうち、一人としてその文字を読み、意味を解き明かせる者はいません。

9. 王はますます興奮し、恐怖におびえ、居並ぶ高官たちも、うろたえるばかりです。 

10. このことを聞いた王母は、すぐ宴会場に駆けつけ、王に言いました。 「王よ、落ち着きなさい。 そんなお顔をなさったり、おびえたりするのはおやめなさい。 

11. あなたの王国には、聖なる神の霊が宿っている人がいるではありませんか。 父上の時代に、その人は、まるで神様のように、知恵と理解力に満ちていました。 父上の治世に、その人は、バビロン全土の呪文師、占星学者、カルデヤびと、占い師たちの長とされたのです。 

ダニエル書 5