ダニエル書 5:24-25-31 リビングバイブル (JLB)

5. すると突然、居並ぶ者たちの目の前で、人の手の指が現われ、燭台の向こうの塗り壁に何か書いたのです。 王も、確かにその指を見ました。 

6. 恐ろしさのあまり、王の顔は蒼白となり、すっかりおびえて、ひざががくがく震えだし、とうとうその場に座り込んでしまいました。

7. 王は叫びました。 「呪文師、占星学者を呼べ。 カルデヤびとを呼べ。 だれか、壁に書かれた文字を読み、その意味を解き明かせるなら、王室の栄誉を帯びた紫の衣を着せ、首に金の鎖をかけ、この国の第三の支配者としようぞ!」

8. しかし、呼び集められた者のうち、一人としてその文字を読み、意味を解き明かせる者はいません。

9. 王はますます興奮し、恐怖におびえ、居並ぶ高官たちも、うろたえるばかりです。 

24-25. それで神様は、手の指を送り、この文字を書かせたのです。 それは『メネ、メネ、テケル、ウ・パルシン』と読みます。

26. 意味はこうです。『メネ』は数えられた、という意味で、神様が陛下の治世の日数をかぞえて、それがもう終わったということです。

27. 『テケル』ははかりで量られた、という意味で、陛下が神様のはかりで量られ、その審査に落ちたということです。

28. 『パルシン』は分割された、という意味で、陛下の王国が分割されて、メディヤとペルシヤに与えられるということです。」

29. それから、ベルシャツァル王の命令で、ダニエルは紫の衣を着せられ、首に金の鎖をかけられました。 こうして、王国で第三の支配者と認められたのです。

30. その夜のうちに、ベルシャツァルは殺され、 

31. メディヤ人ダリヨスが都に入り、その国を支配するようになりました。 時に、ダリヨスは六十二歳でした。

ダニエル書 5