ダニエル書 5:21-31 リビングバイブル (JLB)

21. 王は、宮殿から野に追われ、心も感情も動物と同じようになり、野ろばとともに住み、牛のように草を食べ、体は天の露にぬれるしまつでした。 このことを経験して、王も、いと高き神様が人間の国々を支配し、みこころにかなう者に国々を支配する権威をお与えになることを、ついに悟ったのです。

22. その後継者である王よ。 陛下は、そのことをみな知っていながら、へりくだることをなさいませんでした。 

23. それどころか、天の神様を侮り、神の神殿の杯をこんな所に持って来させました。 陛下も、高官たちも、王妃やそばめたちも、その杯でぶどう酒を飲み、金、銀、青銅、鉄、木、石で作った、見ることも、聞くことも、知ることもできない神々をほめたたえました。 こうして、陛下にいのちの息を与え、陛下の人生を手中に握っておられる神様を、ほめたたえなかったのです。 

24-25. それで神様は、手の指を送り、この文字を書かせたのです。 それは『メネ、メネ、テケル、ウ・パルシン』と読みます。

26. 意味はこうです。『メネ』は数えられた、という意味で、神様が陛下の治世の日数をかぞえて、それがもう終わったということです。

27. 『テケル』ははかりで量られた、という意味で、陛下が神様のはかりで量られ、その審査に落ちたということです。

28. 『パルシン』は分割された、という意味で、陛下の王国が分割されて、メディヤとペルシヤに与えられるということです。」

29. それから、ベルシャツァル王の命令で、ダニエルは紫の衣を着せられ、首に金の鎖をかけられました。 こうして、王国で第三の支配者と認められたのです。

30. その夜のうちに、ベルシャツァルは殺され、 

31. メディヤ人ダリヨスが都に入り、その国を支配するようになりました。 時に、ダリヨスは六十二歳でした。

ダニエル書 5