1. ベルシャツァル王は、千人の高位高官を招いて大宴会を催し、ふんだんにぶどう酒をふるまいました。
2-4. 王は、ぶどう酒を飲みながら、ずっと以前、ネブカデネザル王の治世に、エルサレムの神殿からバビロンに持って来た、金と銀の杯のことを思い出しました。さっそく、この聖なる杯を宴席に持って来るよう命じました。 杯が運ばれて来ると、王と王子たち、妻とそばめたちは、金、銀、青銅、鉄、木、石で作られた偶像のために、その杯で乾杯したのです。
5. すると突然、居並ぶ者たちの目の前で、人の手の指が現われ、燭台の向こうの塗り壁に何か書いたのです。 王も、確かにその指を見ました。
6. 恐ろしさのあまり、王の顔は蒼白となり、すっかりおびえて、ひざががくがく震えだし、とうとうその場に座り込んでしまいました。
7. 王は叫びました。 「呪文師、占星学者を呼べ。 カルデヤびとを呼べ。 だれか、壁に書かれた文字を読み、その意味を解き明かせるなら、王室の栄誉を帯びた紫の衣を着せ、首に金の鎖をかけ、この国の第三の支配者としようぞ!」
8. しかし、呼び集められた者のうち、一人としてその文字を読み、意味を解き明かせる者はいません。
24-25. それで神様は、手の指を送り、この文字を書かせたのです。 それは『メネ、メネ、テケル、ウ・パルシン』と読みます。