4. 余は、平安と繁栄をむさぼりながら生きていた。
5. ところが、ある夜、非常に恐ろしい夢を見た。
6. そこで、バビロン中の知者という知者を集めて、夢の解き明かしをさせることにした。
7. 呪法師、占星学者、占い師、天才などと言われる者が、みな集まった。 その席で、余の夢のことを話したが、だれも解き明かせなかった。
8. 最後に、ダニエルが来た。 余は自分の神の名にちなんで、彼にベルテシャツァルと名をつけたが、この者には聖なる神の霊が宿っていたのだ。 そこで余は、ダニエルに夢のことを話した。
9. 「おお、呪法師の長ベルテシャツァル。 余はおまえのうちに聖なる神の霊が宿っており、どんな秘密も見事に解き明かせるのを知っているぞ。 余の夢の意味を教えてくれ。
12. 葉は青々と茂り、枝にはすべての人が食べても足りるほど、実がたわわになっていた。 野の動物はその木陰にいこい、鳥はその枝を住みかとし、全世界がその木によって養われた。
13. 以上のようなことを夢で見ていると、神様の使いの一人が天から降りて来るのが見えた。
14. その御使いはこう叫んだ。 『その木を切り倒し、枝を切り払え。 また、葉を振り落とし、実をまき散らせ。 動物を木陰から、鳥を枝から追い払え。
15. だが、切り株と根は残し、鉄と青銅の鎖をかけて、野の若草の中に置け。 天の露にぬれさせ、野の動物といっしょに草を食べさせるのだ!