1. ネブカデネザル王は、次のような声明文を、当時の世界の諸国、諸国語の民に送りました。諸国民に告ぐ。
2. いと高き神様が、余に行なわれた不思議なみわざについて、知らせたいと思う。
3. それは信じ難いほどの奇蹟であった。 今こそ、この神様の王国が永遠のものであることを、余ははっきり知った。その神様の支配は永遠に変わらない。
4. 余は、平安と繁栄をむさぼりながら生きていた。
5. ところが、ある夜、非常に恐ろしい夢を見た。
6. そこで、バビロン中の知者という知者を集めて、夢の解き明かしをさせることにした。
7. 呪法師、占星学者、占い師、天才などと言われる者が、みな集まった。 その席で、余の夢のことを話したが、だれも解き明かせなかった。
10-11. 余は野原に立っている大木を見た。 その木は天へ向かってどんどん伸び、ついに世界中の人々が、どこからでも見えるほどになった。
20-22. 実は、陛下が夢でご覧になりました木、青々とした葉をいっぱい茂らせ、みんなが食べても足りるほど実をたわわにつけ、その陰には野獣が住まい、枝には鳥がいっぱいに宿り、世界中の人々に見えるように天にまで達した高い木は、陛下ご自身でございます。 陛下は強く、大きくなり、その偉大さは天にまで達し、その支配は地の果てにまで及びます。