3-4. この指導者たちが全員出席して像の前に立つと、伝令官が大声で叫びました。 「諸国、諸国語の皆様。 陛下のご命令です。
18. たといそうでなくても、陛下、ご承知ください。 私たちはどんな情況におかれても、決して陛下の神々に仕えたり、金の像を拝んだりはいたしません。」
19. すると、王はかんかんになり、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴへの憤りで顔は真っ赤になりました。 そして、炉をいつもの七倍も熱くするよう命じました。
20. また、王の軍隊の中でいちばん頑健な兵士たちに、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴを縛り、火に投げ込むよう命じたのです。
21. 三人は衣服を着たまま縛られ、炉に投げ込まれました。
22. 王が激怒のあまり、炉を熱くするよう命じたので、炉は灼熱の状態でした。 兵士たちが三人を投げ込んだ時、吹き上げる炎が兵士たちを焼き殺したほどです。
23. シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴは、縛られたまま、ごうごうと音を立てて燃えさかる炎の中に落ち込んで行きました。
24. 突然、じっと見つめていた王が驚いて立ち上がり、側近の者たちに叫びました。 「炉に投げ込んだのは三人ではなかったのか。」「さようでございます、陛下。」
25. 「だが、よく見ろ。 四人いるではないか。 縄を解かれて火の中を歩いているぞ。 しかも、焼かれた様子は全くない。 第四の人は、まるで神様のようだ。」
26. それから、王は燃える炉の口にできるだけ近づいて、こう叫びました。 「シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴ。 いと高き神のしもべたちよ、出て来い。 すぐ出て来い!」 すると、三人は出て来たではありませんか。
27. 君主、長官、総督、参議官たちが、駆け寄って、三人を調べました。 驚いたことに、焼かれたあとは少しもありません。 頭の毛も焦げず、上着も焼けず、煙の臭いさえしませんでした。
28. 王は、思わず感嘆の声をあげました。 「シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴの神様は、なんとすばらしい方だ! 王の命令を拒み、自分たちの神様以外の神を拝むくらいなら死もいとわないほど、信仰に徹したしもべたちに、御使いを送って救い出してくださるとは。
29. よいか、余の命令だ。 シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴの神様に逆らう者は、どの国、どの国語、どの宗教の者であっても、手足を切り取り、その家をごみの山とする。 この三人の神様のようにできる神は、ほかにいないからだ。」
30. 王は、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴを昇進させました。 それで三人は、バビロン州で大いに栄えたのです。