ダニエル書 3:12-26 リビングバイブル (JLB)

12. ところが、陛下がバビロン州の政務担当者に任命なさったシャデラク、メシャク、アベデ・ネゴは、この法令を無視して、陛下の神々に仕えることをせず、陛下がお立てになった金の像を拝まなかったのです。」

13. これを聞いた王は、烈火のように怒り、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴを引き立てて来るよう命じました。

14. 王は三人に問いただしました。 「ああ、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴ。 おまえたちが余の神々に仕えず、また、余の立てた金の像を拝まなかったというのは、ほんとうか。 

15. とにかく、もう一度チャンスを与えよう。 奏楽が始まったら、ひれ伏して像を拝めばよし、さもなければ、直ちに火の燃える炉に投げ込むぞ。 どのような神が、余の手からおまえたちを救い出せるというのか。」

16. シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴは答えました。 「陛下、私たちの身にどんなことが起ころうと、ご心配には及びません。 

17. たとい燃えさかる炉に投げ込まれましても、陛下、私たちの神様は、私たちを陛下の手から救い出すことがおできになります。 

18. たといそうでなくても、陛下、ご承知ください。 私たちはどんな情況におかれても、決して陛下の神々に仕えたり、金の像を拝んだりはいたしません。」

19. すると、王はかんかんになり、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴへの憤りで顔は真っ赤になりました。 そして、炉をいつもの七倍も熱くするよう命じました。 

20. また、王の軍隊の中でいちばん頑健な兵士たちに、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴを縛り、火に投げ込むよう命じたのです。

21. 三人は衣服を着たまま縛られ、炉に投げ込まれました。 

22. 王が激怒のあまり、炉を熱くするよう命じたので、炉は灼熱の状態でした。 兵士たちが三人を投げ込んだ時、吹き上げる炎が兵士たちを焼き殺したほどです。 

23. シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴは、縛られたまま、ごうごうと音を立てて燃えさかる炎の中に落ち込んで行きました。

24. 突然、じっと見つめていた王が驚いて立ち上がり、側近の者たちに叫びました。 「炉に投げ込んだのは三人ではなかったのか。」「さようでございます、陛下。」

25. 「だが、よく見ろ。 四人いるではないか。 縄を解かれて火の中を歩いているぞ。 しかも、焼かれた様子は全くない。 第四の人は、まるで神様のようだ。」

26. それから、王は燃える炉の口にできるだけ近づいて、こう叫びました。 「シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴ。 いと高き神のしもべたちよ、出て来い。 すぐ出て来い!」 すると、三人は出て来たではありませんか。

ダニエル書 3